2008-05-31
裁判を傍聴する

seagull logo某地方裁判所に、裁判の傍聴に行ってきました!

陪審員制度スタート前に・・・・なんて関係ないです。中学生のときの社会科見学で裁判の傍聴に行けなかったことがあり、それ以来、裁判傍聴は、長年の夢だったのです。


当たり前ですが、法廷内の写真はここにありません。(^^;


裁判の予定
裁判所へ行くと、その日の裁判の予定一覧が掲示されています。民事より刑事裁判が面白いらしいです。地方裁判所なので、「窃盗」「覚せい剤取締法違反」あたりが多いですね。裁判の予定は、ネット上では公開していないようで、実際に裁判所に出向くか、電話で聞くことになります。予約は不要。


傍聴
ボディチェックも何もなし。予定表を見て、見たい裁判の法廷に勝手に行って勝手に傍聴できます。傍聴席と裁判席?との仕切りは、低い柵だけ。またいで乗り越えることもできるし、手を伸ばせば被告人とも握手できちゃいます。コンサートのアリーナ席、歌舞伎の花道脇以上に、迫力満点です!


被告人
刑事裁判の被告人は、両脇を警察官に固められ、手錠と腰縄をつけられて入ってきます。まず、見慣れない人はこれで圧倒されます!テレビや映画で見るのとは違いますからね!
し~がるはアフリカで、手錠をちらつかせながら、し~がるから金を脅し取ろうとしてきた警官とやりあったこともありますが、それにも勝るとも劣らないインパクトです。
それから、お決まりのサンダルでしたねぇ。流行のクロックスと思われるサンダルの被告人もいました。刑事裁判では、逃走を防ぐため、被告人はサンダル履きなんですよ。陪審員制度が始まったら、被告人の見た目で判決が左右されないように、フォーマルに見えるサンダルが用意されるみたいです。


弁論
弁護人と検察官の間で争うような裁判にはお目にかかれず。なので、淡々と進んでいくものばかり。
時には、被告人の、涙を誘うような?弁論に心を打たれたりもします。被告人は役者じゃないんです、生の体験を生の声でしゃべっているのですから。この迫力を再現できる役者など、いるのだろうか・・・
裁判官が最後に「被告人は最後に何か言っておきたいことはありますか」と聞かれて、あれやこれや、被告人が言い出したのはいいのですが、その中で「・・・竹輪二つを盗んだくらいで・・・」と言ったもんだから、裁判官に「あなたは今、『竹輪二つを盗んだくらいで』と言いましたが、盗んだことを反省していると言ったのは違うのですか?」みたいな事を、逆に言われていました(笑)。


早い!
初犯で事実関係にも問題がなく、弁護側と検察側で争うような裁判でなく、覚せい剤使用程度(?)だと、30分のスピード結審もあったりしました。まあ、裁判官も腹案?を用意してきているのでしょうが、見ているその場で、即、判決が下りる様は驚きます
裁判は、長いものでも一回(?)50分くらいだったかなあ。判決を言い渡すのだけだと10分ほどだったり。なので、半日でも、いろいろ見て回れます。


傍聴人
ニュースで話題になっているような事件でもない限り、満席になることはまずないでしょう。司法修士生と思われる人たちは、どこかしらにいます。高校生みたいな人たちもいましたね。鼻が詰まっているのか、ずっと息のうるさいおっさんが一人いて、うざかったです。サンダル履きで飲み屋から出てきたようなおっさんグループもいました。そのおっさんら、裁判が終わるたびに、「次どれ見に行こうか」みたいな感じのノリで、空気を壊しまくっていました。(し~がるも同類ではあるのですが)
一番注意しなければいけないのは、傍聴人席には恐らく、被告人関係者もいるはず、ということ。安易に閉廷後の廊下などで、被告人のことを論評したりしてはいけません。


閉廷後
被告人に執行猶予付きの判決が出ると、閉廷後、元?被告人はその場で解放されます。傍聴席との間の、ウェスタン式の扉を超えて傍聴席側に入ってくるので、ちとビビります。じろじろ見ていたもんだから、し~がるは一度、元?被告人ににらみ付けられたりしました(汗。
これが逆に、まだ判決が出ないものだったり、執行猶予がつかなかったりした場合は、再び手錠と腰縄をつけられ、別のドアから退廷させられていきます。



とにかく大興奮です!

下手な映画を数本見るよりも、裁判を傍聴に行った方が心を揺さぶられます!って、当事者からは「見世物じゃねぇ」と言われそうですが、マスコミを通してみる裁判とは、全然違って見えてきます。社会で起きた事件を直接感じるには、やはり裁判を傍聴すべきです!
例えば中学生や高校生などの犯罪が増えていますが、彼らに裁判を傍聴させれば、絶対変わると思いますね。実際に、覚せい剤に溺れた人が目の前にいて裁かれている姿、学校を中退し、仕事もろくに持たず、犯罪を繰り返していった人が、懲役刑に処せられる瞬間・・・・安っぽいドラマや芸能番組に興奮できる人には、逆にインパクトが強すぎるかもしれません。

し~がるはノンフィクション派であることを再認識しました(^^)
ノンフィクション派し~がる
映画や舞台のヒーローなんて、今から修行しても無理。でも彼らなんて所詮、台本の通りに動いているだけ。し~がるは、地球が舞台、脇役は自分以外の人すべて、セットはすべて本物、観客は自分以外の人すべて、原作は自分、脚本の書き換えも常時OK・・・・というノンフィクションの世界(?)へ針路を向け、世界を走ってきました(笑)

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2 コメント:

dada さんのコメント...

おはようございます。
コメント書いたんだけど・・・

なんど見に来ても消えてしまったようで・・
上手く投稿できなかったようです。

社会の見学で裁判所なんて
あるの???

苦手です。その裁かれる場所。
行って見たいとも思わない。

でも、一度くらいなら・・・
身近な問題とすると
離婚関係、少年犯罪などでしょうか。

弁護士になってみようと思わないと
興味もたないかな~
言葉でいろいろ言い合うの苦手ですね。
韓国語の先生の話によると、
韓国の人も日本で犯罪などをするとき
通訳で行くこともあるとおっしゃってましたから、
dadaも通訳になったたら・・なれたら
行く機会があるかも・・・^m^

ほ・・・法律用語も覚えなくては
ならないのかしら・・

2008年6月4日 8:10

し~がる さんのコメント...

dadaさん、コメントありがとうございます。

ブロガーが不安定なんでしょうかねぇ。とりあえず、文字入力の認証を外してみました。

民事裁判はつまらないらしいですよ。弁護士同士で書類を読み上げるだけで、当事者同士が裁判所で言い争う場面はないそうで。
少年犯罪は、非公開のものも多いと思います。

>韓国の人も日本で犯罪などをするとき
通訳で行くこともあるとおっしゃってましたから、

「犯罪」の手助けをするのですか?!共犯者!?(゜O゜)

>ほ・・・法律用語も覚えなくては
ならないのかしら・・

らしいですよ。あの、アフリカでであった、韓国人の通訳Lさん、企業間取引の通訳だったので、関連した専門用語は一週間程度でマスターしなければいけず、大変だったそうです。
一番大変なのは、裁判で行う医療関係の通訳だとか。時給10万円とか言ってたっけ。通訳の中でも、超トップレベル。その代わり、大変なので長くは続けられないそうな。

2008年6月11日 1:28

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