2008-03-22
【回顧録】選択

seagull logoケニア北部の、強盗出没地帯をどう抜けるか

ケニアのナイロビキャンプ場で、北のエチオピア国境(モヤレ)へ向かうルートをどうするか、考えあぐねていた。


大雑把に言って、東側・真ん中・西側の、三本のルートがある。


真ん中の道が、エチオピア国境(モヤレ)まで最短距離で、欧米人も皆、利用している。しかし、数十人規模の武装強盗が、月一回は出没しているらしい。ナイロビのキャンプ場にいる間も、「○日前、また、出たらしいぞ」という情報も入ったりした。
日本人のチャリダーで、実際にその区間で襲われた(ばかり)と言う人にも、し~がるは会っていた。

南下してきたライダーから分けてもらった、真ん中の道の写真。
コンボイは、商業トラックの荷台に、武装警官が乗る。

この区間は、そういうわけで武装警官の護衛するコンボイといっしょに走るのだが、ガレ場を猛スピードで突っ走るらしく、二輪ではとてもついていけないそうだ(ましてや、自転車なんて)。

この道を南下してきたライダーは、転倒事故を起こしていたり、四駆でも、途中でパンクしていたりと、大変な様子だ。



西の、湖の方への道は、強盗の心配は少ないが、道はひどく、川渡りも何度か。四駆のツーリストが、グループを作って南下してきていた。ガソリンの給油も、途中では期待できそうになく、バイクの単独走行は難しそう。



東の、ソマリア側を走る道。
欧米人は、ソマリアとの国境近くだなんて、怖くて走れない!と論外の様子だった。しかし、うわさばかりが先行し、具体的な事故例は、なかなか入ってこない。

日本大使館?ああ、あそこに聞くと、世界中どこだろうが、「危ない、行ってはいけない」としか言わないので、話にならない。だって、「行って大丈夫」と言って、事故がおきたら大変ですからね。



さあどうするか?!


東のルートを取ると、途中ガリッサという大きな町に差し掛かる。そこには、日本から来ているNGOが活動していた。まず、彼らのところへ向かい、最新の情報を集めようと思った。それでだめだったら、引き返す。そういうことにした。


・・・ガリッサで日本のNGO団体、ミコノインターナショナルを訪問。



途上国で活動するNGO(NPO法人)のメンバーは、プロ。危機管理能力が、その辺の協力隊員とはわけが違う。海外では最も頼りになる存在だ。そんな彼らの持っている情報なら、一番確かだろうと思った。

ここ十年ほど?、そんな物騒な話は聞かないと言う。そりゃ、まあ、ちょっとした強盗だったらその辺でいくらでもいるだろうが、数十人規模の武装集団の活動などは、耳にしていないそうだ。

第一、そんなに物騒だったら、日本のNGOだって、撤退しているはずなのだ。し~がるは、それを読んでいた。

また、もともと交通量の少ない、地方のダートロード。数十人規模の武装強盗の腹を満たせるほどの獲物は、こんなところでは見つけられないはず。すなわち、そんな集団はいないだろうとも、読んでいた。

ケニア北部での砂嵐

そして無事(運良く?)、東側ルートから、エチオピア国境のモヤレへ、し~がるは抜けて行くことができた。


---
PRノートへ / GPS世界ツーリング国別情報
し~がるの現在地は日本です。

© seagull リンクフリーですが、無断転載は駄目です。
[続きを読む...]



2 コメント | コメントを書く  

2 コメント:

dada さんのコメント...

MSNの写真を見てきました^^
きりん・・って下が黒いのね。。
なぜか「おてもと」の割り箸が・・・
(p_-)・・・

しかし、どの道を行くのか、
賭け・・・というか・・

選択に迷いますよねぇ・・・

2008年3月23日 15:42

し~がる さんのコメント...

dadaさん、コメントありがとうございます。

キリンって、模様によって種類を見分けるんですよ~。網目が細かいのがアミメキリン、網目の大きいのがマサイキリンだったっけかな。

ケニアのナイロビには日本人が結構いるようです。日本食ブームもあいまってか、日本のものが売られていました。お手元が、ン百円?くらいの値段で売られていました(笑)。

2008年3月27日 9:50

Template Design: © 2007 Envy Inc.